産業廃棄物と聞いて、不法投棄などの印象が強く、あまり良い顔をする人はいないようです。しかし環境やリサイクルのキーワードを聞くと多くの人が、この先に必ず必要なことであり、また我々が取り組まなければならない大事な課題と捉えはじめています。マス型発想として、大量生産、大量消費、大量廃棄が良しとされ、その結果の環境汚染により、数十年前には考えられなかったことが、次々と発生していきその被害は問題化しています。この状況を無視していると、益々悪化していくことがわかっています。
企業にとっての環境対応は、大事なテーマへと変わっているのです。これまでは環境対応はリスクであり、コストであり、事業活動とは切り離されて考えられていました。環境対応は本来の目的ではなく顧客取引や入札条件の優位性のためにISO14001認証取得することであり、廃棄物処理業者の選定も、如何にリスクを少なくできるかに主眼が置かれていました。
しかしいま、環境への企業の取り組みはCSR(企業の社会的責任)の高まりにもあわせて、自社の競争優位性を減らさない為への取り組みとなっております。そして廃棄物も企業活動において重要なポジションを占めています。言わば、「たかがゴミ、されどゴミ」なのでしょう