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産業廃棄物の知識

処理とリサイクル手法

脱水・乾燥・発酵・固形化

1. 脱水・乾燥の処理とは

圧力、遠心力、熱などの力を加えることにより廃棄物に含まれる水分を取り除き減容化やリサイクルのための処理を行っております。

よく利用されているのは含水率の高い汚泥などをフィルタープレスと呼ばれるプレス機で脱水、遠心分離機で脱水させたりしています。また熱を利用し乾燥機で水分を蒸発させる場合もあります。アルミニウム、銅など希少価値の高い金属を多く含む汚泥は乾燥機で乾燥された後、回収し原料としてリサイクルされる場合もあります。また含まれる成分に応じ脱水もしくは乾燥処理後セメント工場でセメント原料としてリサイクルされる場合もあり、最終処分場への持込量の低減を各中間処理業者で取り組まれております。

2. 発酵の処理とは

生ゴミや家畜の糞尿を処理するときに発酵処理を行うことがあります。

生ゴミなどを好気条件下で分解・発酵させ堆肥にする処理方法があります。廃棄物の低減、食品リサイクル法の施行を受け生ゴミを堆肥化する処理が普及しました。しかしながら中に含まれる成分によっては堆肥に適さない生ゴミもあり一部で問題になっているケースもあります。近年生ゴミや家畜の糞尿を嫌気条件下で分解・発酵させ発生するメタンガスを回収しエネルギーとして利用する実用設備がでてきています。化石燃料の削減や、京都議定書で叫ばれている地球温暖化防止に貢献するため普及が進んでおります。

3. 固形化の処理とは

固形化処理は建設現場から排出される汚泥や港湾などから排出される浚渫汚泥の処理方法として用いられております。

汚泥に固化剤とセメントを混ぜ造粒し路盤材や埋め戻し材としてリサイクルされたり、成型しブロックにしリサイクルされています。溶融炉の項目で説明した廃棄物を溶融スラグにする処理方法も固形化処理ととらえることもでき、溶融固化処理と呼ばれております。また前出のRPF、RDFも固形化処理ととらえることができます。

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