産業廃棄物の知識

処理とリサイクル手法

溶融炉

1. 溶融炉とは

家庭から排出される可燃ごみ、不燃ゴミ、粗大ゴミや工場から排出されるガラス屑、金属屑、汚泥や焼却炉から排出される灰(燃え殻)、病院から排出される医療系廃棄物、感染性廃棄物などを1300℃~1700℃位の高温で溶かし減容化・無害化してしまう処理方法です。

高温で溶かすため、ダイオキシンはほとんど発生しません。溶融後は無害化された溶融スラグと呼ばれる黒いガラス状の物質が排出されますが、この溶融スラグは道路の路盤材やコンクリートの原料としてリサイクルされています。

溶融炉からは最終処分場へ持ち込み埋立処分するものは排出されません。近年話題になっているアスベストについても溶融炉で処理することにより無害化しリサイクルすることができます。アスベスト処理では最終処分場へ持っていくか溶融処理を環境省では推進しております。焼却炉と比べ設備導入費用は高くなってしまいますが、ダイオキシン対策について信頼性が高く、排出された物もリサイクルできる優位性があり、焼却炉に変り各地に導入が進んでおり、焼却炉更新時には溶融炉への更新を勧める自治体も多くあります。最終処分場の残余年数が少なく、できる限りのリサイクルが叫ばれている状況から考えても、今後この流れは続くと予想されています。

2. 酸化雰囲気と還元雰囲気

溶融炉には酸化雰囲気で溶融するものと還元雰囲気で溶融するものとがあります。

酸化雰囲気というのは酸素が多い状態ということであり、還元雰囲気とは逆に酸素が少ない状態ということです。

3. 溶融炉の種類

溶融炉の種類としては焼却炉などから排出された灰を溶融する灰溶融炉と直接ゴミを溶融する直接溶融炉に分かれます。

灰溶融炉の中には燃料を熱源に溶融する燃料溶融炉とアークやプラズマといった電気の力を利用した電気溶融炉とに別けることができます。

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