産業廃棄物の知識

処理とリサイクル手法

焼却処分

1. 焼却処理とは

焼却処理とは家庭から出るゴミ、事業活動に伴って発生する可燃性の廃棄物を焼却し減容化、減量化、安定化、安全化(無害化)する処理を指します。

対象となる廃棄物の成分によって異なりますが、焼却により廃棄物を約85%減容化することができます。残った灰(燃え殻)は最終処分場で埋め立てられることになります。焼却時に発生する熱はサーマルリサイクルされ有効利用されている焼却炉も増えてきています。

2. 焼却炉の構造基準

焼却処理と聞くと「ダイオキシン問題」が以前話題になりましたが、廃棄物処理法、大気汚染防止法など各種法律も整備されてきています。中でも2002年12月の改正廃棄物処理法にて焼却炉の満たさなければならない以下の5つの構造基準が定めらました。

1、空気取入口、煙突先端のみ外気と接触してもよいが、燃焼ガス温度800℃以上で燃やすことができる炉
2、焼却に必要な量の空気を通風できる構造を有する炉
3、外気と遮断して廃棄物を燃焼室に定量供給できる炉(除外規定あり)
4、燃焼室の温度測定をできる装置を有する炉
5、800℃以上で焼却できるような助燃装置を有する炉

3. 焼却炉の種類

焼却炉の種類としてはストーカ炉、流動床炉、ロータリーキルンなどがあります(表1参照)。

表1.焼却炉の種類

ストーカ炉 火格子と呼ばれる金属を格子状に傾斜させたものの上部から廃棄物を投入し、小刻みに動かせながら焼却する。都市ゴミの処理に多く利用されており、火格子から下部に落下してしまう液状や粒状の廃棄物や廃プラ処理には向いていません。現在国内最大のシェアをもった焼却炉です。
流動床炉 炉の底部にあらかじめ敷き詰めた砂を流動媒体とし下部から高圧の空気を噴射し、そこへ廃棄物を投入し攪拌しながら焼却する。含水率の高い廃棄物でも効率よく焼却することができ、廃棄物の種類に関わらず幅広く利用されています。
ロータリーキルン キルンとは窯、炉という意味で横型の傾斜した円筒炉を回転させながら中に投入された廃棄物を焼却する。廃プラや油泥といったガス化の早い廃棄物処理に向いています。焼却の均一化が課題であり、ストーカ炉と一体化させて利用される場合もあります。

法規制により人体に害のあるダイオキシン発生の抑制ができてきました。反面法規制により休止を余儀なくされた焼却炉も全国各地にあり、無害化し撤去しなければなりません。しかしながら現状では思うように撤去が進んでおらず今後の課題になっています。

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