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産業廃棄物の知識

処理とリサイクル手法

選別・破砕・圧縮・減容

1. 選別処理とは

中間処理場に持ち込まれた、いろいろな種類の廃棄物を品目別に人の手や機械を使用し木屑、廃プラ、金属屑、がれき類、古紙、ガラス、陶器などに分けることを選別処理といいます。選別処理することにより有価物として売却、リサイクルなど資源を有効利用するためには欠かせない工程です。

2. 破砕・圧縮処理とは

選別された各品目についてリサイクルするために品目別に破砕機により破砕したり、出荷時にハンドリングしやすいようにプレス機で圧縮したりします。

3. 減容処理とは

前出の破砕・圧縮処理も減容処理ともいえます。焼却炉で廃棄物を処理することも減容処理です。なんらかの処理を行い廃棄物の容積を減らすことを減容処理と呼んでいます。

4. 品目別選別・破砕・圧縮・減容処理の代表的な例

1、木屑
産業廃棄物を原料にしているため、回収する廃プラや古紙など同じ物を集め続けやすいのです。そのため成分を一定に保ち出荷し続けやすく利用者にとって非常に使いやすい燃料となっております。廃プラと古紙の混合費率によって発熱量の調整も可能で混合費率を一定に保つことにより常に同じ発熱量でRPFを製造し続けることが可能です。

2、廃プラ
廃プラと言っても様々な種類の廃プラがあります。ペットボトル、塩ビ、PP(ポリプロピレン)、PE(ポリエチレン)などなどあります。手選別やプラスチックの比重差を利用して遠心分離機を利用して選別したりします。選別後破砕処理、圧縮処理され品目に応じて再び原料として利用されるものや燃料として利用されるものもあります。廃タイヤについては中に含まれるワイヤーを取り除き切断機で細かくし燃料として利用されたり、さらに破砕機で細かくしゴム粉として再び原料にされたり、人工芝の敷材としてリサイクルされております。近年中国をはじめとしたアジア諸国に輸出される廃プラも多く存在します。燃料としてはRPFにしたりそのまま焼却するだけでなく、熱分解しガスもしくは液化させて利用する試みもされていますが、まだまだ採算が取れずさらなるコスト低減のための取り組みが必要です。

3、金属屑
磁選機で選別されるもの、手選別で選別されるものとあります。鉄や銅、アルミなど素材別に細かく選別しその使用目的に応じて破砕機で細かくする場合もあります。選別後の金属屑は基本的に有価で出荷され原料としてリサイクルされています。

4、がれき類
代表的ながれき類としては建設現場から排出されるコンクリートガラがあります。選別されたコンクリートガラはその大きさに応じて重機で破砕し、その後破砕機でさらに細かく破砕し大きさを整え、路盤材としてリサイクルされています。コンクリートガラには鉄筋が混ざっていることもあり、鉄筋は選別されし鉄屑としてリサイクルされております。

5、古紙
新聞、雑誌、段ボール、コピー用紙などに手選別され破砕機で細かく破砕したり、破砕せずにベーラーと呼ばれる機械で圧縮し再生紙や再生段ボールとしてリサイクルされています。また再生できない古紙はRPFに混ぜ燃料としてリサイクルされております。

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